株やFXのトレード経験があれば、「ポジポジ病」に悩まされている方も多いのではないでしょうか。
実は筆者自身その一人であり、現在進行形で治療している最中でもあります。笑
今回はそんな「ポジポジ病」の原因と対処法を探っていきたいと思います。
もくじ
ポジポジ病とは?
ポジポジ病とは、株やFX等の価格変動を伴うトレードにおいて、エントリーポジションを持ちたくて居ても立っても居られなくなってしまう状態のこと。
トレードをしたことがあるのなら、誰しもが一度は経験したことがある悩みのひとつではないでしょうか。
ついついコンビニで買い物をしてしまったり、身体に良くないとわかっているのにスナック菓子をつまみ食いしてしまったりする時の心境・行動と似ていますね。
ウズウズするだけに留まればよいですが、優位性のわからないエントリーポイントで実際にポジションを持ってしまえば大きな損失に繋がりかねません。また、取引毎に証券会社からはスプレッドや手数料が取られるため、無駄なポジション取りはトレードにおいて最も避けるべき行動であるといえます。
想定できるポジポジ病の原因4つ
まずはポジポジ病の原因を探っていきましょう。
想定できる原因は次の3つが挙げられます。
- トレードに刺激や高揚感を求めている
- お金は頑張って稼がなくてはいけないという思い込み
- エントリーチャンスを逃がしたくないという焦り
それぞれ見ていきます。
トレードに刺激や高揚感を求めている
トレードは本来利益を目的として行うものですが、その価格変動の大きさからか、いつしかギャンブル性を求めてしまう人も少なくありません。
もし思い当たるふしがあるようなら、トレードにエンターテイメント性は必要なく、マーケットとの対峙は基本的に退屈なものだということを思い出しましょう。
お金は頑張って稼がなくてはいけないという思い込み
日本人の性質からか、お金は汗水垂らして一生懸命稼がなくてはならないという思い込みを持っている人は多いです。しかし、トレードの世界では必ずしもその法則はあてはまりません。仮にトレード=仕事だと思うのなら、時と状況に合わせて”待つ”ことも仕事のひとつ。『孫氏の兵法』ではないですが、勝てない戦はしないようにしましょう。
エントリーチャンスを逃がしたくないという焦り
相場へ期待するあまり、常にチャートを確認してしまっているようなら要注意。チャートとの向き合い方にゆとりを取り入れることを心がける必要があります。エントリーチャンスはいくらでも転がっているし、逃がしたとしても必ず次のポイントが来ます。焦って飛びついてしまうくらいなら、次に来るチャンスでのエントリー計画やシナリオ想定に時間を当てましょう。
ポジポジ病対処法【3つの提案】
頭で理屈はわかっていても、ポジションを取りたいという衝動を抑え込むのはなかなか難しいもの。
克服するための具体的な方法として、次の3手法を紹介していきます。
- トレード日誌を怠らない
- 過去検証を行う
- エントリーの代わりに投資信託等の長期投資をポチる
それぞれ解説していきます。
トレード日誌を怠らない
当たり前のことほど難しいもの。されど継続的に勝てるようになるためにはトレード日誌は必須条件のひとつです。
今さらトレード日誌って…と、思われるかもしれませんが、ルールに沿ったトレードが出来ているかどうか常に客観的な目線で振り返りを行うクセをつけることは大切です。
また、しっかりと書き込むには時間を要するので、面倒な記録を避けるようになり、適当なポイントでエントリーしなくなるという効果も期待できます。
筆者の場合はエバーノートというツールを使用しています。
過去検証を行う
ふたつめの提案は「過去検証」に専念することです。デモアプリやデモ口座で疑似トレードをするという手もありますが、実際のポジションの欲求を抑えるには少々物足りなさがあります。そうであれば、現在進行形のチャートは一旦見ないようにして、とことん過去検証に取り組む方が気持ちをリセットできます。
FXであれば「Forex Tester(フォレックステスター)」や「練習君プレミアム」などのツールも出ているので、活用してみると良いでしょう。
エントリーの代わりに投資信託等の長期投資をポチる
最後の提案は「エントリーの代わりに投資信託等の長期投資をポチる」こと。ポジポジ病の原因のひとつは相場に対する過剰な期待です。とにかくエントリーがしたい!という気持ちを抑え込む為に、投資信託やJリート等の長期投資を500円~1000円程度でポチる。
この動作を伴うことによって衝動が収まる事が多いです。
長期投資であれば急な変動も少なく、むしろ貯蓄しているようなもの。
個人的には結構有効だったのでおすすめです。
ポジポジ病の原因と克服方法を考えてみる まとめ
以上、ポジポジ病の想定される原因と克服方法について3つの提案でした。
利益を出してお金を増やすためにトレーをしているのですから、トレードそのものが目的となってしまっては本末転倒です。
荒っぽい雑なトレードは避けて、余裕を持って取引に臨めるように規律のあるトレードをしっかりと積み重ねていきましょう!